『リーサル・ウェポン3』は爆破多めだけど安心して見られるバディ・ムービー

『リーサル・ウェポン3』は爆破多めだけど安心して見られるバディ・ムービー

メル・ギブソンとダニー・グローヴァー主演の『リーサル・ウェポン』シリーズの第3作。今回は武器密売組織を内部調査部のコール刑事と追う。いつものように笑いあり、アクションあり、爆破ありで安定のバディ・ムービーとなっている。

前作から登場のジョー・ペシに加えレネ・ルッソが主要登場人物を演じるメンバーに仲間入りしパワーアップしたとも言える。

映画『リーサル・ウェポン3』の概要

爆弾騒ぎが起きたビルに到着したリッグスとマータフの刑事コンビ、リッグスはいつものようにマータフの言うことを聞かずに暴走し、爆弾処理班を待たずに爆弾を爆発させてしまう。パトロール警官に降格された2人はパトロール中に強盗事件に遭遇、犯人を捕まえると内部調査部が口を出してきて、その背後に押収された武器の大規模盗難事件があることを知る。2人は内部調査部のコールと手を組んで操作に取り組む。

『リーサル・ウェポン』シリーズの第3作、マータフが一週間後に引退を控えるという設定の中、いつものようにリッグスが暴走し、ド派手なアクションが展開される痛快アクションコメディ。

監督:リチャード・ドナー
原案:ジェフリー・ボーム
脚本:ジェフリー・ボーム、ロバート・マーク・ケイメン
撮影:ヤン・デ・ボン
音楽:ジェームズ・スペンサー
出演:メル・ギブソン、ダニー・グローヴァー、ジョー・ペシ、レネ・ルッソ

安定のバディものの名作は笑いも忘れない

シリーズ3作目ということでマンネリ化は否めないが、それでもやっぱり面白い。前作と比べると脚本の練り方が足りず、先の展開がある程度読めてしまうので、ハラハラ感は少ない。

それを補うためにかアクションや爆破が今までよりド派手になっている気がする。それはそれで迫力があってある程度補えている気はする。

それでもやはり面白いのはこの2人の関係性の妙だろう。マータフは引退を控えるが、リッグスはそれを受け入れているようででもやっぱりマータフと一緒に刑事を続けたいという思いもある。マータフの方もリッグスのことを思うと引退を思いとどまろうかという思いもあるのではないかと推察される。

そんな心理的な揺れがありながらも2人はそれを表に出さずいつものようにふざけ合い、諍い、正直に事件に向かう。そのバディものとしての面白さは安定感がある。2人がコールに初めてあったとき、内部調査部だと察したリッグスがマータフに賄賂を不正に溜め込んでるような話をふる場面なんて最高じゃないか!

今回は汚職警官(元警官)がテーマだが、この2人は決して汚職などしないし、ごまかすこともないということが明確になっているのがこのシリーズのいいところだ。2人はとにかく正直で真面目で犯罪を憎み、家族と市民を守ることを第一に考えている。その人間性が観客を引き込むのだ。

社会性も持ちつつ安定感は忘れない

そんな2人だからこその苦悩が表れるエピソードがこの作品にはある。それは事件を追う2人がたまたま出くわした麻薬取引場面で、マータフが売人を射殺してしまったところ、それが息子の友だちだったというシーンだ。

正当防衛とはいえ息子の友だちを殺してしまったことでマータフは酒に逃げる。ここにはアメリカ社会が抱える重大な問題が潜んでいる。それは蔓延する銃問題。どこに銃があるかわらからない状態では警察も犯人を射殺せざるを得ず、警察も犯罪者も死人ばかりが増えていく。

この映画のテーマではないが、そういう社会問題もさらりと入れ込んでくるところがこの映画の魅力のひとつだ。ただ、それなのに武器を密売している犯人はリッグスたちを簡単に撃ち殺さない。当たり前といえばあたりまえだが、ご都合主義であることは間違いない。

でも、そんなご都合主義があるからこそ安心してみることができるのも事実。スリルも必要だけれど、安心感もあるのがハリウッド映画。端役の死は主人公のエネルギーになり、最後には悪役が死ぬ(か報いを受ける)。それでいいのだ。

第一作からすると2人のロートル度はどんどん増してきた、いよいよ4作目でシリーズは終わり、いったいどうなるのか乞うご期待!

『リーサル・ウェポン3』が見られるVODは

映画『リーサル・ウェポン3』が見られるVODは以下のとおりです(2020年3月現在)。

2,189円/月
31日間無料
1,026円/月
2週間無料
500円/月
30日間無料
2,417円/月
30日間無料
550円/月
31日間無料