『幕末太陽傳』でぶつかる川島雄三とフランキー堺と石原裕次郎の魅力

『幕末太陽傳』でぶつかる川島雄三とフランキー堺と石原裕次郎の魅力

日本映画史に個性派として名前を残す川島雄三。独特の色彩感覚と軽妙な語り口でファンが多い監督のひとりです。その川島雄三の代表作の一つが『幕末太陽傳』。当時人気のフランキー堺を主演に、のちのスターとなる石原裕次郎や芦川いづみも出演しています。

映画『幕末太陽傳』の概要

1957年,日本,110分
監督:川島雄三
脚本:田中啓一、川島雄三、今村昌平
撮影:高村倉太郎
音楽:黛敏郎
出演:フランキー堺、左幸子、南田洋子、石原裕次郎、芦川いづみ

幕末の品川、南の遊郭街として知られた品川の一軒の女郎屋相模屋に居座る高杉晋作。そこに、どこの馬の骨とも知れない佐平次なる男がやってきて派手に飲み食いし、滞在していた。高杉は仲間の侍とともに異人館の焼き討ちを計画、しかし女郎屋への借金はかさむ一方…

侍とおかしな町人と女郎達が繰り広げる群像劇。フランキー堺のキャラクターがなんといっても面白い。出演人も後にスターとなる人たちが多数出演の豪華版。川島雄三の代表作の一つ。

時代劇ということを忘れさせる川島雄三の軽妙さ

軽妙な川島映画の典型のような時代劇。松竹時代から川島映画に多数出演してきたフランキー堺はここでも抜群のキャラクターを発揮している。全体としてすごく軽い感じで、時代劇らしさも昔の映画という感じも一切ない。

川島雄三というのは不思議な監督で、映画を見るたびに全く違う感じがして、何が川島雄三らしさなのかということは一向に見えてこない。この映画から感じるのは、何気なくリズムよく進んでいくこの映画にあふれる映像センスというか、計算し尽くされた映像というよりは作るほうもテンポよくセンスで作ってしまったように感じられる映像のすごさ。とおりを横切りながら伸びをする犬とか、飛び込む前はものすごく勢いよく流れていたのに、飛び込んだとたんに凪いでしまう海とかそんな細かい部分の何気ない配慮。小難しく構図がどうとか繋ぎがどうとか言うことを意識させないあたりがやはり監督のセンスなのかと感じさせる。

ところで、川島雄三といえば有名な遊び人だったということなので、こんな女郎屋ものはお手のものというところでしょう。もしかしたら、実際に通ってた遊郭にヒントになるような人がいたんじゃないかと邪推してしまう。

『幕末太陽傳』が見られるVOD

映画『幕末太陽傳』が見られるVODは次のとおりです(2020年10月現在)。

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