U-NEXTは少し高いけれど見放題数最多、マニアックな映画もあるのが魅力(31日間お試し無料)

U-NEXTは少し高いけれど見放題数最多、マニアックな映画もあるのが魅力(31日間お試し無料)

U-NEXTは動画配信サービス(VOD)として映画、ドラマ、アニメなどを配信するだけでなく、ライブ映像、雑誌、アダルト作品など他とは異なるサービスも提供しています。加えて、映像配信では独占配信のドラマやアニメが多く、見放題作品数が主要動画配信サービスの中で最多(2019年5月時点、GEM Partners調べ)とサービスの充実度が高いのが特徴となっています。

他にも漫画や書籍の新刊が無料で読めたり、NHKオンデマンドが無料で使えたり、たくさんのサービスが盛り込まれているのです。今回は、このU-NEXTについて実際に使ってみた感想を織り交ぜつつ、解説したいと思います。

U-NEXTの月額料金が高いのには理由がある

まず気になるのは料金だと思いますが、U-NEXTは少々高め。

月額料金は2,189円(税込)で、他のVODが500円から1000円程度であることを考えると割高に感じます。確かに見放題作品数は多いですが、2倍から4倍の価値があるかといわれると、そこまでは…と思わざる得ません。

ではなぜ高いのか、そもそもU-NEXTの料金は見放題動画だけの価格ではありません。ホームページにも「ビデオ見放題990円+雑誌読み放題500円+1200ポイント500円=1,990円(税抜)」と書いてあり、単なる動画配信サービスではないためこのような価格設定になっているのです。

では、それぞれのサービスはどうなのか見ていきましょう。

ビデオ見放題はかなり優秀

U-NEXTのビデオ見放題(一般作品)は約15,000本(2020年1月現在)、最初にも書いたとおり他のサービスを本数で上回っています。中でも映画は8,000本、アニメは3,000本とかなり充実しています。

シネフィルにもおすすめの映画ラインナップ

映画の見放題作品数が約8,000本と多いので、必然的に他の動画配信サービスでは配信されていないような作品、あるいは他では有料レンタルの作品が無料で見られるというのが映画好きとしては最大の魅力ではないでしょうか。

例えば、「『パラサイト 半地下の家族』で話題のポン・ジュノ監督作品をVODの見放題で見る方法」でも紹介したように、ポン・ジュノのデビュー作『ほえる犬は噛まない』が見放題で見られるのはU-NEXTだけです。

さらに掘っていくといろいろとここでしか見られない作品が出てきます。例えば、ドキュメンタリー映画では森達也監督の『A』『A2』『311』『FAKE』が見放題で見られるのはU-NEXTだけ。

古い作品も豊富で、例えば映画マニアなら「おっ」と思う、ジャン・リュック・ゴダールの『男性・女性』などもあったり、アニエス・ヴァルダの『5時から7時までのクレオ』、ミケランジェロ・アントニオーニの『欲望』、ロベール・ブレッソンの『バルタザールどこへ行く』、ジョン・カサヴェテスの『フェイシズ』などもあります。

日本映画でも小津安二郎の『東京物語』などがあるだけでなく『生れてはみたけれど』や『その夜の妻』のようなサイレント時代の作品まであります。ほかに、川島雄三や木下恵介の監督作品なども。

こういう作品にピンときた方はぜひ一度登録してみてください。

海外ドラマ、アニメにも強い

海外ドラマも『ウォーキング・デッド』『SUITS』など人気作品は網羅し、最新エピソードが最速で配信されることも多くあります。最新エピソードはポイントでレンタルする必要がある場合がありますが、後述するように毎月ポイントを貰えるので、それである程度まかなうことができます。

海外ドラマは独占配信にも力を入れているようで、エミー賞受賞の『キリング・イヴ/Killing Eve』を2019年12月から独占配信するなどしています。

テレビで放送されることの少ない海外ドラマのイッキ見は、動画配信サービスの魅力の一つとなっていますので、それができるのも強みですね。

そして、アニメ。U-NEXTはアニメの見放題作品数も最多(2019年12月度)なので、目当てのアニメが見つかる可能性は高まります。 私はアニメはあまり詳しくないので体験ベースの紹介はできないのですが、 映画好きの視点から言うと、例えば宮崎駿が手掛けた犬の『名探偵ホームズ 劇場版』なんかがあるのは嬉しいですね。こちらはU-NEXT以外で見放題なのは「バンダイチャンネル」だけのようです(2020年1月現在)。

音楽にも強い

動画配信サービスでミュージックビデオやライブ映像が見られるサービスというのはなかなかありませんが、U-NEXTは音楽ジャンルの見放題作品が300本以上(2020年1月現在)、Queen、平原綾香、柴咲コウなどのライブ映像も見放題で見られ、音楽系のドキュメンタリーも。

ちょっと変わったところでは「おそ松さん」の舞台版を収録した映像などもありました。

アダルト作品も見られる

こちらは一部の人だけにはなりますが、U-NEXTはアダルト作品も膨大な数が見放題になっているので、「大きな声じゃ言えないけどアダルト作品も見たい」という方はどうぞ。アダルト作品を見放題で見られるサービスは調べた限り、U-NEXTとDMMだけのようです。

毎月つくポイントで映画、ドラマ、漫画、NHKオンデマンドも

U-NEXTは会員になると毎月1200ポイントが貰えます(無料お試しの場合は600ポイント)。このポイントは作品のレンタルなどに使えるのですが、他にもいろいろ使いみちがあります。

ちなみにポイントの有効期限は90日なので、3ヶ月分ポイントを貯めてから使うことも可能です。

新作映画を借りる

映画好きならまず使うのは新作映画のレンタル、例えば今日(2020年1月20日)のラインアップを見てみると『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』や『翔んで埼玉』が550ポイントで借りれます。

2019年に話題をさらった映画『ジョーカー』は、2020年1月29日から配信される予定で、各動画配信サイトで配信されますが、U-NEXTならポイントを使って使い料金無しでいち早く見られることになります。

海外ドラマの最新エピソードを借りる

海外ドラマにハマったら最新エピソードをいち早く見たいもの。U-NEXTでは、最新エピソードがポイントで見られる場合があります。例えば、『ウォーキング・デッド』の最新第10シリーズが1エピソード220ポイントで借りられます。

漫画・書籍を購入する

U-NEXTが独特なのは、漫画も配信されているというところです。とはいえ漫画は無料のものは限定的で、ほぼ有料です。しかし、そのラインナップは約90000冊、『キングダム』『進撃の巨人』『ONE PIECE』『鬼滅の刃』など人気作品も多数あります。さらに、「ヤングジャンプ」「マガジン」「ビッグコミックスピリッツ」などのコミック雑誌も販売しています。

これもポイントで購入することができ、1200ポイントあれば2~3冊は買うことができるので、映像も見るけど、漫画もたまに読みたいくらいの方にはピッタリのサービスかなと思います。

漫画以外の一般書籍やライトノベルもラインナップされていて、その数は約20万冊、書籍の場合は漫画より値段が高いのでポイントで気軽に買うことはできないかもしれませんが、ポイントを貯めて買うことはできます。しかも髪より少し安いこともあります。例えば162回直木賞を受賞した話題作の「熱源」は1629円(書籍は2035円)。本好きで電子書籍に抵抗がない方はこちらもぜひ。

NHKオンデマンドの見放題プランに使う

U-NEXTにはNHKオンデマンドの見放題プランが用意されていて、「特選見放題パック」と「見逃し見放題パック」(ともに税込み990円)があるのですが、これをポイントを利用して購入することができます。毎月1200ポイントもらえるので、どちらか一方ならポイントでまかなえるということになります。

「特選見放題パック」では、過去の大河ドラマや朝ドラ、NHKスペシャル、ドキュメンタリー番組から厳選した約5000本が、「見逃し見放題パック」ではNHKで放送した番組が翌日から14日間視聴でき、本数は毎月400~500本になります。

他にポイントの使いみちがない場合は、ここで使うと気が向いた時に面白そうな作品を探してみることができます。個人的には劇場公開されないようなマニアックなドキュメンタリー映画が「BS世界のドキュメンタリー」で紹介されていることがあって、それを見るのに使うことがあります。

ちなみに個別にポイントでレンタルすることもできますので、見たい作品が数本の場合はレンタルのほうがいいかもしれません。

映画館で使う

面白いサービスとして映画館でポイントを使えるというサービスがあります。ネットの世界からリアルの世界にポイントが移動するみたいで面白いですね。

使える映画館は、イオンシネマ、松竹マルチプレックスシアターズ、なんばパークスシネマ・大阪ステーションシティシネマ、ユナイテッド・シネマ、109シネマズ、KENZO(新宿バルト9、 T・ジョイなどの映画館グループ、詳細はこちら )です。

1ポイント1円相当で使えるので、たまには映画館でも映画が見たい方にはいいのではないでしょうか。ここだけにポイントを使えば3ヶ月で約2本映画が見られる計算です。

雑誌が好きなら読み放題はありがたい

U-NEXTの主なサービスの最後は雑誌の読み放題です。雑誌の数は70誌で、ジャンルでは女性誌が一番多く約30誌、男性誌が約15誌、他にスポーツ、クルマ、旅行、グルメ、ビジネス、IT、エンターテイメントなどがあります。

それなりに網羅はしているのですが、やはりメジャーな雑誌が多く、情報を広く集めたいような場合には重宝しますが、あまり深く突っ込んだような雑誌はない印象です。例えば映画のジャンルは「スクリーン」と「ぴあ」なので、さっと呼んで終わりという感じでしょうか。

ただ、時々「これは読みたい」という雑誌もあります。今(2020年1月20日)見ていたら「食楽」の表紙に「はしご酒バンザイ!」と書いてあって、これは読みたいなと思いました。

なので、あくまでおまけ程度ではありますが、普段たまに雑誌を読むようならその分のお金が浮くかもしれません。

実際使ってみると

U-NEXTは月額料金2,189円とやや高額な印象ですが、配信されている動画の内容や付帯してくるサービスを見ると、値段相応な気がしませんか?

実際使ってみると、動画配信サービスは何でもそうですが、思っていたほど映画やドラマを見る時間がつくれないというのはあります。一ヶ月に見られる本数はどれくらいなのか、お試しの間に判断して、1本あたりにしてお得かどうか判断するのがいいかもしれません。

私は週に2本以上見られるなら損ではないかなという感じであまりに見られない場合はいったん休むようにしました。

ポイントは動画で使おうと思うとはっきり言って使いきれません、見放題でもかなりの数があるので、追加で見る時間もなかなかないです。NHKオンデマンドでも同じことが言えます。

なので、通勤通学時に漫画を読むのに使うとか、たまに映画館に行くとかに使うといいのではないかと思いあます。たまーに話題の漫画を読みたくなるのでそれに使えるのは意外と嬉しかったりします。

いかがだったでしょうか?

値段はともかくサービスとしては非常に魅力的なものだと思うので、まだ試したこと長いという方はぜひ31日間無料お試しで体験してみてください。