若尾文子

溝口の「間」と祇園の行く末を描いた名作『祇園囃子』

映画『祇園囃子』の概要 芸者の娘栄子は、母を亡くし、叔父に邪険にされ、零落した父親を頼ることもできず、母の昔の仲間を頼って祇園にやってきた。一軒の館を構える芸者美代春は保証人のなり手もない栄子を芸者として仕込むことに決めた。一年あまりの稽古を終え、美代春の妹美代栄としてはれて舞妓になった栄子だったが、その世界ははたから見るほどきれいなものではなかった… 溝口、宮川に脂の乗り切った木暮美千代、そして […]