生活保護費を搾取する「囲い屋」を描いた『蜃気楼の舟』のわからなさが考えさせるもの
- 2020.07.14
ホームレスの老人を田舎のバラックに囲い込み、生活保護費を搾取するいわゆる「囲い屋」で働く男。悲惨な環境に置かれている老人たちに同情することもなく、淡々と仕事をしていた。しかしあるとき、幼い頃に自分をおいて出ていった父親を発見、しかし父親は男のことを認識しようとしない。男は父とコミュニケーションを取ろうとするが… カラーの現実とモノクロームの幻想で男の心象風景を描きながら、心の底へと迫っていく。 2 […]