家族から社会を観察する小津の真骨頂、『彼岸花』に加えられたひねりが描く「変化」とは
映画『彼岸花』の概要 友人の娘の結婚式に出席した平山は自分の娘もそろそろ嫁にやる時期だと考え、娘の縁談を進めようとし、娘の節子も特にいやな顔をしなかった。そんな時、京都から佐々木親子が訪ねてくる。その娘幸子も年頃で母親はいい縁談を探しているが、娘はあまり乗り気ではない。そこで節子と幸子は同盟を結んでお互い困ったときには助け合おうと話し合う… 父と娘の関係を描いた小津後期の作品のひとつ。小津はこの作 […]
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映画『彼岸花』の概要 友人の娘の結婚式に出席した平山は自分の娘もそろそろ嫁にやる時期だと考え、娘の縁談を進めようとし、娘の節子も特にいやな顔をしなかった。そんな時、京都から佐々木親子が訪ねてくる。その娘幸子も年頃で母親はいい縁談を探しているが、娘はあまり乗り気ではない。そこで節子と幸子は同盟を結んでお互い困ったときには助け合おうと話し合う… 父と娘の関係を描いた小津後期の作品のひとつ。小津はこの作 […]
日本映画の巨匠といえばまっさきに名前が上がる二人が黒澤明と小津安二郎。その小津安二郎の代表作といえば『東京物語』。私も大好きな映画の一つです。 黒澤明は時代劇やサスペンスを得意として派手な印象なのに対して、小津安二郎はホームドラマが得意で地味な印象。でも、その時代をリアルに描いているのは小津安二郎なのかもしれません。 小津の代表作『東京物語』も戦後日本をリアルに描いた作品。今見てもそこには学びがあ […]