映画レビュー

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『シーモアさんと、大人のための人生入門』が見られるVODと次に見るべき映画

イーサン・ホークが出会った87歳のピアノ教師シーモア・バーンスタイン。彼の人柄に魅了されたイーサンは彼を主人公にしたドキュメンタリー映画を撮る。かつてはコンサートピアニストとして活躍し、今は優秀なピアノ教師として指導に当たるシーモアの人柄や過去を本人や生徒たちへのインタビューなどから明らかにしていく。 記事はこちら 『シーモアさんと、大人のための人生入門』が見られるVOD 映画『シーモアさんと、大 […]

『國民の創生』は映画史上に残る傑作か白人至上主義者のプロパガンダか

映画『國民の創生』の概要 1860年頃のアメリカ、北部に住むストーマン家と南部に住むキャメロン家は長男同士が学友だった。ある年、ストーマン家の兄弟がキャメロン家を訪ね、ストーマン家の兄フィルはキャメロン家の妹と仲良くなり、キャメロン家の兄ベンはフィルの妹エルシーの写真を見て恋に落ちる。しかし、アメリカは南北戦争に突入、親友たちは敵味方に分かれて戦う運命にあった… “映画の父”グリフィスの名を不動の […]

どんなクソ映画でも残す価値はある。『VHSテープを巻き戻せ!』が示すZ級映画の存在価値

映画『VHSテープを巻き戻せ!』の概要 1980年代から2000年ころにかけて一世を風靡したVHS。映画をVHSテープで販売することによって起きた映画業界の変化から、VHSオリジナルの映像作品の誕生、そして衰退した現在もVHSテープを集めるマニアまで、VHSの歴史をたどったドキュメンタリー。映像メディアの栄枯盛衰が映像文化にもたらすものはなにか。 2013年/アメリカ/91分監督・原案:ジョシュ・ […]

目が見えないから見える「愛」を描いた『ブラインド・マッサージ』から学べること

映画『ブラインド・マッサージ』の概要 シャオマーは子供の頃に交通事故で視力を失い、希望をいだいて治療を続けるが治る見込みがないと知り自殺未遂を図る。しかし、そこから回復すると盲学校に通って技術を身に着け、南京の盲人マッサージ院に就職する。その店にはシャー院長を始め多くの盲人が働き、寮生活を送っていた。 そこに、シャー院長を頼って元同級生のワンが恋人のコンを伴って入店、シャオマーはコンに横恋慕してし […]

ほぼ全編セックスシーンの『I.K.U.』が挑戦するアートと表現と性

  • 2020.06.03

映画『I.K.U.』の概要 人間のオーガズム・データを収集すべく開発されたレプリカントの活躍を描く近未来SFアート映画。監督は『フレッシュ・キル』のシュー・リー・チュン。当時人気のAV女優が多数出演している。 2001年/日本/74分監督:シュー・リー・チュン原作:浅井隆、シュー・リー・チュン脚色:シュー・リー・チュン撮影:嘉本哲也音楽:ザ・サボテン出演:時任歩、夢野まりあ、佐々木ユメカ、有賀美穂 […]

『二重生活』のミステリーの面白さと、その背景にある社会と愛への深い眼差し

『ふたりの人魚』『パリ、ただよう花』などのロウ・イエ監督が、ひとりの女性の死をめぐり、複雑に絡み合う男女の関係を描いたミステリードラマ。 背景には、一人っ子政策など現代中国が抱える課題があり、ロウ・イエ監督らしう愛をテーマにしつつ、社会との関係も描いた作品。 映画『二重生活』の概要 会社を経営する夫ヨンチャオと一人娘アンアンと裕福な生活を送るルー・ジエは同じ幼稚園に通うユイハンの母サン・チーと「マ […]

『ピンクリボン』が描くもう一つの日本映画史。ピンク映画が日本映画を守った?

映画『ピンクリボン』の概要 毎年優秀なピンク映画作品や監督、女優に贈られる「ピンクリボン賞」をきっかけに、生まれて約50年というピンク映画の歴史を紐解いたドキュメンタリー映画。 ピンク映画はポルノ映画と異なり、インディペンデントな制作会社が作った成人向けイエガで、そこには独立の精神が生きていた。今も年間100本近く作られている秘密はどこにあるのか藤井謙二郎監督が迫った。 2004年/日本/118分 […]

本当の愛はどこにあるのか『パリ、ただよう花』が掘り下げる愛と情欲の始原

現代中国の奇才ロウ・イエ監督がパリを舞台に愛とは何かを問うた恋愛ドラマ。前作から引き続き様々な愛の形を描くことで、愛の本質とは何かを問い続ける。 映画『パリ、ただよう花』の概要 恋人を追って北京からパリにやって来たホアだったが、すぐに恋人に別れを告げられる。本来の目的である勉学に打ち込もうとした矢先、ホアは建築工の男マチューと出会い、強引なアプローチに負けて付き合い始める。ホアもマチューに惹かれ始 […]

『スプリング・フィーバー』の超難解な恋愛模様を読み解くと、そこには愛の不在があった。

現代中国の奇才ロウ・イエ監督が、製作禁止期間中にも関わらずゲリラ的に撮影した恋愛ドラマ。台詞が少なく非常に難解ながら一人ひとりの真理を丹念に描いて強烈な印象を残す。カンヌ映画祭で脚本賞も受賞した。 この作品も中国では上映禁止になり、ロウ・イエの奇才ぶりが更に脚光を浴びることとなった。 映画『スプリング・フィーバー』の概要 リン・シュエは夫のワン・ピンが浮気をしているのではないかと疑い、ルオに調査を […]

現実と想像の境をただようロウ・イエ監督『ふたりの人魚』

現代中国で鬼才と称される映画監督ロウ・イエが2000年に撮った恋愛映画が『ふたりの人魚』。今は大女優となったジョウ・シュンが二役を演じ、現実と想像が混じり合うような幻想的な恋愛物語に仕上がった。 映画『ふたりの人魚』の概要 ビデオ撮影を生業とする男が撮影を頼まれたバーで出会った女と恋をする。男は女に入れ込み、女が出かけるとただぼっと窓の下を眺めてすごしていた。男はあるとき、女がいった「マーダー」と […]

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